韓国の国債格付Aa3に、ムーディーズ

ムーディーズが、韓国国債の格付けを引き上げた。
Aa3、つまり日本や中国と同等の水準ということだ。

しかし注意したいのは、国債の格付け＝国の豊かさの指標ではないということ。
国債の格付けは単に、国（＝政府）の資金繰りが健全かどうかを表した指標。
つまり今回の格付けの引き上げは、当面の間、韓国政府が借りたお金を返せなく
なることはないであろう、との見方をムーディーズが示したにすぎない。

韓国の庶民の暮らしは、依然として貧富の差が激しく、就職率もかなり低い。
つまり豊かさという視点でいくと、日本も不景気で失業率が高まっているとはいえ、
まだまだ日本の方がマシという状況だ。

韓国の財政は健全化してきていることが今回証明された。次は、庶民の生活を
より良くしていく政策が求められるのではないか。

以下、サーチナニュースより抜粋。
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米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは27日、韓国の国債
格付けを「Ａ1」から「Ａａ3」に1段階引き上げると明らかにした。格付け見通しも
「安定的」と提示した。この格付けは韓国にとって過去最高で、日本と中国に
並ぶ水準。韓国メディアが相次いで報じた。
　韓国メディアは、「韓国、日本並みの評価を受けるようになった理由」「韓国
の信用格付け、日本との逆転も可能だ」などと題し、韓国国債の信用格付けが
日本と同等のレベルまで上昇したと伝えた。
　ムーディーズが韓国に史上最高レベルの信用格付けを付与した背景について、
最も大きな理由として、良好な財政健全性と健全財政基調を維持しようとする
政策当局の努力を挙げたと解説。
　ムーディーズは、韓国内で深刻な危機として認識されている家計負債について、
「近い将来の銀行の危機や、政府が公的資金を投入する状況につながらない」と
評価した。
　すでに5月に、世界3大格付け機関のひとつであるフィッチが日本の信用格付けを
ＡＡからＡ＋に2段階下げ、韓国と同等とした。今回、ムーディーズが韓国を上方修正
したため、3大格付け機関のうち2つの評価が日本と同等レベルとなった。
　李明博（イ・ミョンバク）大統領の竹島訪問後、莫大（ばくだい）な外貨準備高をもとに、
韓国の通貨スワップ停止、国債買い入れ保留などの措置などを提示した日本の立場
が逆に危うくなり、逆転の可能性が高まったとの見方を示した。
　また、格付け機関のＳ＆Ｐは、韓国の格付けを日本に比べて2段階低い状態に評価
している。特に韓国の北朝鮮リスクを大きく評価し、等級調整に打算的な姿を見せて
きたＳ＆Ｐだが、ムーディーズが格付けを上げたため、同様に韓国の評価を上げるだろうと
予想した韓国メディアも見られた。

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